こんにちは。岳中爽果のパートナーのはじめです。

爽果さんの追加納品に合わせてプリンのレシピを紹介します。
2019年4月に紹介した昔プリンのバージョンアップで、糖分を減らし、代わりに黒糖でこくを加え、蒸し方を変えています。カラメルは使いません。
4年かけて熟成させたレシピです。

蒸し方を変えた効果でトロトロ感が増し、すがはいるような失敗もなくなるのではないかと思います。少し時間がかかってしまうのは難ですが、補ってあまりある出来栄えだと思います。

付け加えると、タカナシの低温殺菌牛乳(近所で入手できる牛乳としては一番高価!)を使ったら信じられないくらい美味しくなりました。機会があれば試してみてください。

プリンにはちょっとした思い出があります。
2012年、移住をなんとなく意識して奈良を旅をした時に、山の辺の道を歩いていてカフェに気づきました。かつて山の辺の道は今の国道1号線のような存在だったのですが、今は昔、です。僕たち以外に人通りはほとんどありませんでした。
こんな場所でもカフェが成り立つとは、と思いました。
その時にふと思ったんです。
山の辺の道で人の来ないカフェを開くのはどうだろう。プリンをメインにして、一つ300円で一日10個、一日3000円の売り上げだと週休二日月20日稼働で6万円の売り上げじゃ、どうしようもないか。プリンを1日10個買ってもらうのだって、恐らくお客さんは3倍の30人くらい来てくれなくちゃ無理だろうし。
人の来ないカフェを成り立たせるのは難しい。
その時の結論でした。
でも店の名前は決まっていて、「山の辺の道プリン堂」です。

主要な道具

この材料でプリン型10個分になり、僕の使っている蒸し器では5個を一度に蒸すことができます。
蒸し器(直径22cm)
小鍋(直径16cm)
中鍋(直径18cm)
中ボール(直径23cm)
泡立て器
茶漉し
プリン型(容量100cc)10個

材料

・卵黄 3個分
・全卵 2個
・甜菜糖 35g
・黒糖(粉状のものが扱いやすい) 30g
・牛乳 500cc

手順

1)蒸し器を火にかけます。
お湯が沸くまで他の準備を進めます。

2)小鍋に甜菜糖、黒糖、牛乳を入れ混ぜながら弱火で温めます。
砂糖が溶ければいいので沸騰させません。

3)中ボールに卵黄と全卵を全て入れてすり混ぜます。
白身を切るように、そしてできるだけ泡立てないようにします。

4)2)が温まったら3)に少しずつ加えて混ぜます。
この時もできるだけ泡立てないようにします。

5)4)を茶こしで濾しながら中鍋に移します。
茶漉しを高い位置に構えると漉された生地が再び泡立ってしまうので、できるだけ低い位置で受けます。

6)中鍋からカップに注ぎ分けます。
泡はスプーンなどで取り除きます。

7)蒸し器に蒸気がしっかり立ったら蒸し始めます。
蒸し台の底に布巾を敷き、蓋には布巾を巻きつけます。蒸気のあたりが柔らかくなるように、そして蓋から水滴が落ちないようにこうします。

8)最初の30秒は中火できっちり蓋をして蒸します。

9)弱火にし、蓋と鍋の間にスプーンを差し込んで10分蒸します。
この後、蒸し上がるのを待っている間に洗い物を済ませてしまいましょう。

10)蓋を外しプリンの容器をゆすってみて、縁が固まっていれば火を消し、蓋をして10分余熱で火を通します。
中心部分はフルフルしていても大丈夫です。緩すぎるなら1−2分加熱します。固いようなら余熱で火を通す時間を短くします。

11)粗熱をとり、冷蔵庫で冷やします。

12)爽果さんが卵白好きなので、卵白は味噌汁の具にします。
直接加えると鍋底にこびりついて洗うのが手間ですが、一度おたまに受けてしばらく加熱し、緩やかに汁に加えるといいようです。

今回は残念ながら爽果さんの器の画像を用意することができませんでした。趣佳さんのオンライン販売でお楽しみください。

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