2024今回、ご家族のご事情で制作が思うように進まず「一日限りの作品展」という形にはなりましたが、岳中爽果さんの個展も9回目を無事に終えることが出来ました。
ご来店いただきましたお客様、入店予約に申し込みして頂いたお客様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

個展終了後にお話をお伺い出来たのでその様子を一部ご紹介させて頂きます。

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趣佳「メリヤス会館からお付き合いを頂いていて、空堀に移転してからの初めての個展開催は岳中さんでしたよね。ありがとうございました。」

岳中「こちらこそ、本当に嬉しかったのを覚えています」

趣佳「当時からの作風と変わりましたか?」

岳中「2016年からだいぶ作風が増えました。変わったのではなくて、増えてしまいました(笑)」

趣佳「上絵の作品も増えて、彫りもより繊細な作品が増えてますね。絵の出品もありました」

岳中「一人の作り手にしては作風が多いというのか、技法が多いのは、出来ることの可能性をどんどん見出したくて。絵を描くことも、デザインのお仕事をすることもその一環だと思っています」

趣佳「そういえばカーテンのデザインも引き受けられてましたよね

岳中「はい。デザイン画が色々な方のお力を経て形になるのも興味深くて、とても有難い機会でした。少し大袈裟かもしれませんが、『こうあるべき』といった観念を超えて、自由に発想・制作していくことによって、作り手の在り方がより柔軟に広がってくれたら…といった思いもあります」

趣佳「それにしても作風の幅が広いですね。毎回作品を見るのが楽しみです」

岳中「ありがとうございます。何故ここまで多種多様になっていったのかを言葉にするのは難しいけれど、単純に色々なイメージが湧くことと、それぞれに対する愛着があるからかな。イメージが湧くのは、日頃内観したり没入したり、没我時間を作るようにしているからかもですね」

趣佳「心がけられてるんですね」

岳中「その習慣は、子供の頃に人と同じことができなかったり、アレルギーや喘息などの病気で引きこもる時間が多かったことが一つの要因かなと思っています」

趣佳「今はジョギングされたりして元気なイメージがあります」

岳中「そうですね。大人になってすっかり身体は丈夫になりましたが、もっと自然多い土地に移って、自然と対峙しながら制作することが理想的なのではないかと感じることもあります」

趣佳「東京から移転される時に奈良も候補にありましたね」

岳中「実際に京都移住の前には色々悩みましたよ。だけど自分にとって制作の鍵となることは、人の営みの中にあることでもあって。
街にいて、自然を想うことだったりします。だからなのか、京都という神社仏閣と緑に囲まれた土地にこれて良かったと思っています」

趣佳「工房は田舎では無いですけど賑やか過ぎないいい街ですよね

岳中「はい。元々西陣織の工場だった場所です。今は街の中で暮らしながら、山や森、動植物への想いを巡らせながら制作しています」

趣佳「実際、動物柄も増えてますね」

岳中「動物好きを素直に認めて描き出したら、止まらなくなってしまいました。。
そして人も動物、自然の一部だと思うので、人の心について興味関心が湧いたりもしています。
最近は心理学や哲学なども学びつつ、色々な形で自然の営みと人の営みとに寄り添える作品が生み出せたらと思っています」

趣佳「すごく大きなテーマなんですけど作品はどんどん繊細になっていく感じですね(笑)」

岳中「手作り・手描き・手彫り制作沼に嵌ってしまって(笑)なのでどうしても作品数は限られてしまうのですが…。
これからの時代、人の手が生み出す揺らぎや曖昧さも大切になってくると思うので、今はそこにこだわりながら、自他の喜びや楽しみに繋がるような作品を作り続けたいと思ってます」

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実際は食事をしながらお話をしてたので、もう少しくだけた感じでした(笑)
ですが岳中さんの制作に対する考えが皆様に伝わればと思い少し強引にまとめさせていただきました。

最後に岳中さんからメッセージを頂いております。

「今年の1月に私の暮らしが大きく変わりました。
お料理をする機会も増えたので、絵柄があってもお料理との相性が良い器も、より一層探求していこうと思います。ありがとうございました」

 

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