お店番スタッフおーた企画の第9回目です。
人それぞれの流儀を形づくる、選択の積み重ね。
普段の洗濯手順、言葉にしてみると、自分のこだわりが見つかるのかもしれません。
「洗濯」にまつわる、おじさん2人のゆるトーーク。
どうぞ、よろしくお願いいたします。(nagata)
お店番おーたと主夫さいとうが交わす、趣佳とはほとんど関係のない話を不定期にお届けします。
暮らしにまつわる話が中心なので、全く関係がないわけでもない(という願いも込めて)ということで「の、むこう。」という名前にしました。
おーたの「これ、どうなんでしょう?」という大して意味もない質問に、家事好きさいとうが無駄に真剣に語ります。真剣ではありますが、趣佳のことはあまり念頭にありません。
さいとうは家事好きですが、別にカリスマでもスーパーでもないので、これを読んで人生が変わることも、運が向いてくることもないと思います。
多分。
第9回 洗濯にまつわるいくつかの選択
最近洗濯機を買い替えたそうですね。
実際の活動限界はもう少し先だったと思うのですが、メーカーの言う耐用年数は過ぎましたし、色々と不満があったので。
まあ、さいとうさんには不満がないものなんてないとは思いますけど。
ブツブツ言いながらも割と色々受け入れていると思いますよ。
そのブツブツを不満というのです。
そんなわけで早速、さいとうさん、洗濯ってどうなんでしょう。
年末も視野に入ってきてお忙しそうなので無駄話はやめておきます。
でも、洗濯機ではなくて、洗濯全般なのですね。
宅の洗濯機が縦型なのか横型なのかも分かってません^^;
上から洗濯物を入れるヤツです。
レベル感がわかりました。
では洗濯にまつわるいくつかの選択について語りましょう。
さいとうの語り:洗濯にまつわるいくつかの選択について語ります。
我が家は縦型の洗濯機を選択しました。上から入れるヤツです。
自分で洗濯機を持つようになって以来、ずっと縦型全自動です。実家は昔2層式で、洗濯槽から脱水槽に移し替えるのは割と好きな作業でした。
濡れた布の重みは想像をはるかに超えていて、着衣のまま溺れたらどうなるのだろう、と怖くなりました。
知り合いにも洗濯機を買わなくちゃ、と言っていた人がいて、でもその人の選択はドラム式でした。横型ですね。
奥様の身長では縦型の底に手が届きにくいからという理由で、そういう選択基準にふーん、と納得しました。
新しい洗濯機にはおおむね満足しているのですが、洗濯用粉石鹸と風呂の残り湯を使う僕たちの洗い方では、メーカー自慢の高機能は使えないのです。その高機能を僕たちは望んでいたわけではないので別にがっかりもしないのですが、使わない機能のためにお金を払うのはちょっと悔しいです。
買う時に販売員のお兄さんに「香料がだめで、洗濯用粉石鹸を使っているのだけれど、問題はないか?」と確認したら、「大丈夫です。4人に1人はそういうお客さんがいます」と教えてくれました。「そういう」というのが、香料がだめな人なのか、洗濯用粉石鹸を使う人なのかはわかりませんが、25%というのはそれなりの割合です。2割5分は野球ならそこそこの打率だと思います。
メーカーの人(家電、洗剤)はこういう声をしっかり聞き、基本に立ち返って必要かつ不可欠な機能に絞り込んだ製品を作って欲しいものです。
こんな風に洗濯機に対してブツブツ、つべこべ言わずに、洗濯板という選択もあります。
あるいは全て業者任せ、コインランドリーオンリーという選択もあるかもしれません。
洗濯機を使っても、洗剤の選択があり、乾燥機の有無、干し方の流儀も色々あると思います。
ややこしそうです。
洗剤の選択を教えてください。
はい。
さいとうの語り:洗剤の選択について語ります。
我が家では洗濯はパートナーの役割になっていますが、洗濯にまつわる諸々の選択、流儀は僕の独身時代からの引き継ぎです。
洗剤は液体でもなく、粉末でもなく、洗濯用粉石鹸を使っています。香料が苦手で、無香料の粉末洗剤を愛用していたのですが、生産中止になってしまったので洗濯用粉石鹸に移行しました。
積極的に洗濯用粉石鹸を選んだわけではなく、消極的な理由からです。
僕が子供の頃は洗剤といえば粉でした。
最近見かけない気もしますが、気がついてないだけだったんですね。
探さないと出会えないのは確かです。
宅は、おしゃれ着洗い用の液体洗剤です。
ずっとシャツはクリーニングに出してたんですが、この夏からモンペと一緒におしゃれ着洗いコース(そのときに初めて使いました)で洗うようにしました。
モンペもモンペに合わすシャツも少しシワっとなってたほうがイイと言われましたので・・。
そして見事にしわっとなってます。
外に着ていくTシャツもおしゃれ着洗いです。
夏の間は面倒でした。
ちなみに身体を洗うのは固形石鹸一択です。
妙なこだわりをお持ちで。
乾燥機は使っていますか?
最初は洗濯機だけだったのですが、帰りが遅くて外に干せないという理由で乾燥機を即後買いしてました。
今は非常に助かっております。
それも一つの選択です。必要に応じて柔軟に対応できるのは素晴らしいことです。
続いて洗濯物干しの流儀について語ります。
さいとうの語り:洗濯物干しの流儀について語ります。
乾燥機は使わず干します。洗濯物干しには当然ながらいくつかの流儀があります。思想、と言ってもいいかもしれません。
それは「吊るす収納」と「各人が洗濯物を自分で収納すること」を前提とした逆算の結果です。
干す道具はハンガーとピンチハンガーですが、我が家では吊るす収納を前提にしているので、物干し竿にハンガーを吊るす順番は、クローゼットでの収納の順番と同じにしています。
こうすると洗濯物を取り込んだら、そのままクローゼットに吊るすことができます。
(寒くなってくるとカメムシがついていることがあるので、ちゃんとはたいてから)
洗濯物の乾きやすい干し方はあるのですけれど、劣後です。
ピンチハンガーに関しても、パートナーと僕の洗濯物が混在しないように吊るすので、各人ピンチハンガーから自分の洗濯物を外す時にごちゃごちゃしません。
取り込むときは楽そうです。
でも、それでは干す時の仕分けが面倒ではないですか。
おーたさん。そこに気づくとは!
もちろん段取りがあるので語ります。
さいとうの語り:洗濯物干しの段取りについて語ります。
確かに無秩序に入り乱れた洗濯槽の洗濯物を、ハンガー用、ピンチハンガー用、パートナーのもの、僕のもの、と分けるのは厄介です。
我が家では、各人の洗い物を各々洗濯ネットに入れて洗うのが原則なので、少なくとも各人の洗濯物が分離されている状態で脱水が終わります。
干す時には、洗濯ネットから取り出した洗濯物を干す順にざっと仕分けてから取り掛かります。
もう一つ工夫があって、洗濯機近くにハンガーとピンチハンガーを吊るすことができるバーを用意しているのです。洗濯物はここでハンガーとピンチハンガーに吊るすので、その時に順番など全てセット済みにします。後はベランダに持っていって物干し竿に吊るすだけです。
ベランダで寒い思いをしながらハンガーに吊るしていく、ということはないです。
でもやっぱり面倒そうです。僕は洗濯が終わるとパンパンして部屋干しです。
邪魔です。
専用の場所を作ってないので仕方ないけど邪魔です。
部屋干しは色々と厄介ですが、せざるをえない状況は確実にあります。
部屋干しのサーキュレーターについて語ります。
さいとうの語り:部屋干しのサーキュレーターについて語ります。
2022年は梅雨時期の雨が多く部屋干しの機会が増えたので、故障した扇風機の代わりにサーキュレーターを買いました。
洗濯物に下から風が当たるようにするといい具合に乾いてくれます。
それだけならなんでもないのですけれど、思いがけない使い方があって、風呂上がりに風呂場の換気扇を回す代わりに、風呂場の扉を開けたままサーキュレーターで風を送るのです。単純に風量の違いから換気扇を回すよりも乾きが早いです。
秋冬は室内の乾燥対策にもなります。
扇風機に比べると軽くて移動も楽だし、冷暖房の補助にも使えるので四季を通じて活躍します。今や僕は扇風機よりもサーキュレーターの方が家電製品として役に立つのではないかと思っています(と全く関係のない宣伝をする)。
話を戻して、趣佳さんで洗濯板の取り扱いがありますね。
おーたに代わって私から説明したほうがいいようです。
趣佳では家事問屋さんの洗濯板のお取り扱いがあります。
子供の泥まみれの靴下を洗濯機に入れる前に使ったりします。
小さいですけれど、汚れをピンポイントでゴシゴシできるので見た目以上に使えます。
さすが、ベテラン主婦の目の付け所は違います。
そうそう、この夏は白いタオルと黒いTシャツは一緒に洗わないほうがイイと知りました。
日々勉強です。
タイトルイラスト:小林あつ子
https://atsukokobayashi.tumblr.com/