新幹線

今回の出張の記録ですが、番外編として太田が書きました。「行きの新幹線までの話」ということですが、わたしは「志津屋のカルネはとにかく美味しい話」と受け取りました。しかし、新幹線の乗り換え時間10分の間のことをこんなに書けるものでしょうか。すごいです。お読みいただけましたらうれしいです。(店主)

 

出張の思い出

LCC出張

4〜5年前までの趣佳の出張といえば移動時間がやたら長いのが恒例だった。

例えば東京までの出張は今なら新幹線だが、当時は関空からLCCで成田経由の東京。

2人だけの出張だったし、とにかく安い費用でが大命題。
ちなみに東京出張でも宿は高い東京を避けて横浜の野毛あたりの安いホテル。
おかげで野毛にお気に入りの居酒屋を見つけることが出来て、そこでの食事が楽しみになり、それはそれでよかったのだ。

その頃は梅田のとなりの中津に住んでいたので、始発電車があるか無いかの時間に梅田まで歩いていって空港リムジンバスで関空へ。

時間が過ぎれば容赦なく切り捨てられるLCCなので早め早めに空港に向かう。
出発まではだいたい1時間から1時間半空港で、到底有意義とは思えない時間を過ごすことになる。
関空を出発して成田に着いたら1,000円バスで東京に向かう。

通常3時間弱の東京行きがスムーズに行って5時間かかる。
その頃の東京はとても遠い場所だった。

今は新幹線で行ける出張がとても嬉しい。

新幹線での楽しみは…

今回は奈良の果にある自宅から京都経由で新幹線に乗って品川まで行く。

京都駅乗り換えといえば、志津屋のカルネが行きの道中の大きな楽しみ。
ふわふわだけど噛みごたえのあるパンにハムと玉ねぎが入ってるなんてことのないパンなんだけど京都にしか売っていないので、ご当地感も味わえる大好きなパン。
前回は調子に乗って買いすぎ、結局新幹線では食べ切れずに困ってしまったので今回はほどほどに。

(↓前回のはしゃぎ過ぎた志津屋での買い物。はしゃぎカルネ)

はしゃぎカルネ

しかし近鉄京都駅からJRの新幹線のりばまでの乗り換え時間は10分。
あまりにも短い。
「ほどほどカルネ」にするつもりだが2種類は買いたい。
志津屋のパンはカルネも種類があるし他も豊富だ。
当日の気分に合わせて悩むのも楽しみのうち。
何回も言うが近鉄京都駅に着いて新幹線に乗るまでの時間はたったの10分。
コーヒーも買いたい。

気が焦る。

近鉄京都駅からの乗り換え改札に最も近い車両に乗り込み、着いたら小走りで向かう算段。
志津屋のパンが豊富に売っている新幹線構内の売店も当然頭に入ってる。
残りの2人は僕の気迫に圧倒されたのか呆れてるのか普通のカルネ1個だけでイイと言う。

マジですか?

ならばと1人で予定通りに小走りで向かった。
お目当ての売店に着き、まず普通のカルネを1個ずつ3人分確保。
自分用にはあと1個選ぶ。

楽しい。

残りの1個をペッパーカルネとカスクートでしばし悩む。

楽しい。すごく楽しい!

なにしろ今回は「厳選志津屋」なのだ。
悩んでる最中に他のパンも気になって来て混乱したけど今回はペッパーカルネ。

ドリップコーヒーは車内で買うことにしたが、なんとここまで乗り換え改札からカルネ購入にかかった時間は約5分。
あとは新幹線のホームに行くだけだ。
店を出て歩いてる山本さんを見つけるが何故か1人だし後ろを気にしている。
店主の岩金が行方不明らしい。

聞けば近鉄の改札を山本さんが出た段階で見失ってるらしい。
新幹線の時間は知ってるし、改札にICカードをかざすと座席の紙も出てくるので先に行ったのかも知れないが、そこはうちの店主。
そんなに素早い行動をするとは考えにくい。
なにせ行き先は決めるが道中はただ着いてくるだけの人だから。
とにかく何も考えず着いてくる人になる。
そんな店主が着いてきて無い。

まずいと思ったその時にキョロキョロしてる店主を発見し、そして確保。
聞けば案の定ICカードのチャージ不足で近鉄の改札をスムーズに出れなかったらしい。
通勤の人にもみくちゃにされながら改札を離れチャージをしてる姿が目に浮かぶ。

合流して無事に新幹線に乗り込み、念願の「車窓カルネ」
米原、彦根あたりの雪景色を見ながらのカルネは美味しさもひとしお。

今回店主と山本さんは2人席を予約し僕はその隣の3人席の通路側を予約した。
その3人席は名古屋を出ても埋まらなかったので3人席を1人で独占。
広々快適空間でカルネを食べながら、LCC出張時代を感慨深く思い出したのだった。

 

おーたおーた

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